手塚漫画の傑作「ブラック・ジャック」は免許を持たない名医。彼がなぜ名医であり続ける事ができるのか? そのヒントが「未来への贈りもの」の回にあった。彼は、当時ソ連のメンゲロフ先生の手術を行った。いつもなら法外な手術費用を請求するブラック・ジャックは、「手術代はいりませんよ」と言う。何故か?
その代償として彼が求めたものは、メンゲロフ先生の研究を見せてほしいというもの。金銭的な対価よりも、知識や技術を学ぶことに彼は重きを置いていたと言えます。 言い換えれば彼は、コンフォートゾーンにとどまらず、新しいものを追い求めた。
おそらく、作者の手塚治虫氏はブラック・ジャックに自分を重ね、映していたのだと思います。 思えばブラック・ジャック作品全編に言えることは、彼が異端者として描かれ、それが時に世の中の常識だと思っていることへの疑問を投げかけている、そんなメッセージが貫かれているのではないでしょうか。
成長にはやはり、ぬるま湯から外に飛び出す勇気が必要。 それを強く感じました。
独り言アーカイブ「GMのCEO メアリー・バーラさん」