蝶の羽化を、もがいてるからかわいそうだと少年が手伝ったために蝶は飛べなくなったというエピソードをご紹介しました。
実際のところはどうなのだろう?
羽化はとてもデリケートなプロセスです。余分な手出しをすると、そのプロセスが阻害されて、伸びるはずの翅(はね)が縮れたままになってしまうことは珍しくないそうです。そうすると、もう飛べませんから自然界では生きていけなくなってしまいます。
もがき苦しみながらも、そのプロセスは蝶にとっては死活問題。 下手に他者が手を差し伸べることは、死につながってしまいます。
我々も周りに苦しんでいる人がいる場合、①手を差し伸べるのか?②成長している過程とみて距離を置いて見守るのか? この判断は大切です。
子供が両親の元に駆け寄ってきた時に転んでしまいました。
①その時に、子供のところに歩み寄って「大丈夫?」と起こしてあげる両親。
②一方で「大丈夫、立てるかな?もう少しだから頑張ってこちらへおいで!」と励ましの声をかえる両親。
自立心を育めるのは、当然後者になるようです。
歩み寄りたいけれども、グッと我慢をすることも大切なんですね。
後輩や部下を育てる時もまた同じ。